ここでは2013年08月に購入した LA100/110S の後期型、 MOVE CUSTOM X SA 4WD を紹介しています。
MOVE CUSTOM X SA 4WD: 2013/09/29
シートはラメ入りのちょっと変わった生地を使っておりますけれども、形状は一般的なベンチシート。でも、サイドサポートをちゃんと作りこんであってサポート性は見た目ほど悪くはありません。このシートは厚みもありますからクッション性も高く、乗り心地としてはなかなかのもの。ただ、シートバックや座面が先々代の 150 系より短くなっていて、標準体型の方ではあまり問題とならないかと思いますが、長身の方には多少つらい感じになっています。カスタムは運転席シートリフターも標準で装備されていて、チルトステアリングとあわせて体格にあわせて調整することが可能です。ただ、シートを足の長さにあわせるとハンドルが遠くなるダイハツ特有のポジション設定が健在です。ムーヴはシートスライド量を比較的大きく取ってあるので、股下90cmの私でもなんとか対応可能なのですが、このハンドルが遠くなる仕様のためとりわけテレスコピックステアリングの必要性を感じます。また、室内長を稼ぐために先代からやや前席を前へ出してしまいましたから、ペダルとの位置関係によりシートを一番後ろへ下げても若干膝浮き状態です。ほとんどのコンパクトカーよりはマシですけど、軽自動車も男性の乗る機会が多くなったことですし、もう少し改善されることを望みます。
リアシートは先々代と比較して10mm短いスライド量の240mmですが、室内長は 150 系の1,920mmから2,130mmになっていて210mm広くなっています。実は現行の前期型では先代の2,110mmよりも35mm短い2,075mmにして登場したんですけれども、後期型では恐らくインパネの形状が変わったことにより見かけ上歴代ムーヴで一番長い室内長になっていますね。尤も先々代でも私が4人乗れることを条件として買いましたので実際のところ問題となることはまったくなかったのですが、リアの足元に少し余裕ができたかなって感じです。すわり心地は可もなく不可もなくといった感じで、アームレストがあるわけでもなく、軽自動車の中では厚みはあるもののクッション性は高いのですが作りこまれたシートという印象ではなく、座った感じは悪くはありませんが長距離ドライブには向かない感じです。また、スーパーハイトワゴン系ほどひどくはありませんけど、シートバックがやや短めで、背の高い人が乗ると肩がシートバックより上にでてしまい、落ち着かない印象になります。後席の座面を前席よりやや高くして眺めを良くする事と、後方視界をよくすることとのトレード関係ではあると思いますけど、どうにかならないものでしょうか。ただ、リクライニングは従来どおり細かくできますので良いですね。
リアシートを一番後ろに設定したときはいつものごとくラゲッジスペースはとても小さいです。ただし、後席のスライドを使うと実用的な容量を確保することができます。また、この型式からシートスライドを後ろからも行うことができるようになりましたので、とても利便性が高まっています。操作もシートバックのレバーひとつで簡単にできますので実用的ですね。また、横開き式バックドアは賛否両論ですけど、ムーヴのアイデンティティでもありますので現行型でも踏襲されています。このドアはしっかりと90度近く開きますから荷物の出し入れには困りません。尤も、軽自動車の場合、荷物は後席や助手席に置く機会のほうが多いので、バックドア自体あまり使わないんですけどね。前回 VS のときはバックドアトリムがなく、鉄板むき出しで傷や凹みができそうで心配だったんですけど、今回はさすがカスタムということもあってしっかりドアトリムが装着されています。
この状態がムーヴ最大のラゲッジ状態です。シートバックの肩についているレバーを引くとワンモーションでシートバックが倒れ、同時に座面も沈み込んでフラットなラゲッジスペースにすることができます。段差もあまりなく、積載性が非常に高いので出張によるプチ引越しの多い身といたしましては大変重宝します。 VS のときと同様、写真の状態では座面を最も前にスライドしてからシートバックを倒しています。ちなみにプチ引越しでは、このフロアに布団一式、衣類の衣装ケース、台所用品や調理器具、その他コンテナ1つ、風呂桶や椅子を含めたお風呂用品一式、パソコンやパソコン台代わりの折りたたみテーブル、扇風機等々を積み込みます。高さ方向に余裕がありますから布団を立てて積むことができるあたりがハイトワゴン系の魅力ですね。
従来から装備されていたラゲッジアンダーボックスですが、ここにきて大容量化されて実用性が増しました……といっても、 4WD 車は容量が小さいので私はその恩恵にあずかることはありませんけどね(笑) 4WD 車のラゲッジアンダーボックスはインターネット上でもあまり掲載されていないようですので、話のネタとして置いておきます。そうそう、そのラゲッジアンダーボックスの大容量化とトレード関係にスペアタイヤがなくなってパンク修理キットになっています。実のところスペアタイヤを使ったことはありませんけど、パンク修理キットでは対応できる範囲が狭いのでできればスペアタイヤが欲しいですねぇ。このあたりも低燃費化競争の悪影響なんですけどね。尤も、これからはランフラットタイヤがひょっとすると普及するかもしれませんので、パンク修理キットそのものも必要性がなくなってしまうかもしれません。
最後は試乗というか、実際に乗ってみての感想です。
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