| じゃぁ〜ん!おめでとぉ〜ございます。これが ubuntu のログイン画面です。ここでわくわくしつつ入力するユーザ名は、そう、インストールウィザードの途中でユーザーアカウントの設定のときに入力したアレです。アレ。ユーザ名を入れて [Enter] か [Tab]。パスワードを入れて [Enter] か [Tab] です。え?ログインできませんか?う〜ん、そうですねぇ〜、 Linux は大文字小文字が厳密に区別される世界ですから Caps Lock には気をつけた方がいかもしれませんね。もちろん、このログイン画面以前に、アカウントを登録するところで知らず知らずに大文字でパスワードを打ってしまっていたりしますからね。あと、ノートパソコンなんかはたまに Num lock が有効になっていたりしますよねぇ〜。えぇ!?パ…パスワードを忘れちゃいましたか?そしたらもう一度インストールからやり直してください。ははは。ま、そこいらへんはお任せします。
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| うまくログインができたらデスクトップ画面が表示されます。なんかちょっぴり野暮ったい感じのデスクトップですね。個人的には ubuntu 派生の LinuxMint の色合いが結構好きだったりします。もちろん、同じような構成に変えてしまうことができますけれども、とりあえずはこのまま進めます。ほいで初めてログインすると、いきなりアップデートが通知されます。 ubuntu はアップデートの頻度が高いので、最新版でもほぼ確実にアップデートが通知されるようですね。というわけで、右上のアップデートのアイコンをクリックしてください。ユーザアプリケーションを使う前にいきなり“はじめての管理アプリケーション”操作です。
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| ポチッとなっとアイコンをクリックすると、アップデートマネージャが立ち上がってアップデートの一覧が表示されます。この画面では推奨するアップデートのみが表示されてますけど、モノによっては重要なアップデートがあるときもあります。まあ、よくわからないときはかまわずインストールしておいて損はありません。たまに再起不能になるのはご愛嬌。あはは。ま、知識があればほとんど回復可能なんでしょうけど、初心者の場合は難しいんですよねぇ。で、不具合が出ないことを祈りつつ【アップデートをインストール】ボタンを押してください。
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| おっとぉ〜!いきなり画面が真っ暗……になってもあわててはいけません。システムのアップデートなど管理者権限を必要とするアプリケーションを操作をしたときに、管理者である証としてパスワードの問い合わせがあります。ログインの時に使ったパスワードを入力すると、次の処理に進んで勝手にダウンロードが始まって、勝手にインストールされて終了します。
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| ネットワークを見るには、[場所] - [ネットワーク] を開きます。既に Windows Network の環境があれば、それなりに見られるはずです。 このパソコンからフォルダの共有をしたい場合は、上部のメニューから [システム] - [システム管理] - [フォルダの共有] を選択してください。初めてのときは共有サービスのインストールを求められるので Windows ネットワークサポートのチェックを確認して【サービスインストール】ボタンを押してください。必要なファイルがダウンロードされて自動的にインストールされます。インストールが終わるとフォルダの共有画面が表示されています。ワークグループ名の初期値が『MSHOME』になっていますから、もしご自宅でオリジナルのワークグループ名をつけている場合は「全般的なプロパティ」タブをクリックしてドメイン/ワークグループの欄に参加させたいワークグループなどを入力しましょう。
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| 何はさておき、 ubuntu の面白いところはオープンソースに固執せず、広範囲のアプリケーションの組み込みにも積極的に対応しているところです。この日本語セットアップヘルパを選択しますと、 Adobe Reader や RealPlayer など、 Windows でもなじみの深いフリーの非オープンソースなアプリケーションソフトがインストールできます。他にも各種コーデック、 Adobe Flash や Java プラグイン、 Skype や 2ちゃんねるブラウザなどの日本語対応の様々なソフトウェアが簡単にインストールすることができます。 ubuntu は、例えばビデオを見ようとしたとき、再生に必要なコーデックがないときはインターネットから推奨されるものを探してきてインストールの確認を求めてくる親切設計になっています。このあたりが従来の Linux ディストリビューションにありがちなコンソールの操作を減らして、初心者にもいくらか敷居を低くしています。
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今回はインストールすることに注目して紹介してみましたけれども、いかがでしたでしょうか。 ubuntu はインターネットにアクセスしてウェブを徘徊したりメールをしたり、もちろん CD や DVD を焼いたり、音楽を聴いたりビデオを見たりと、現在パソコンに必要とされることのほとんどをこなすことができます。ただ、 Windows98 や Me を完全に置き換えられるかというとそうでもなくて、世の中のコンテンツ提供者が手抜きをして Windows しか対応しないようなコンテンツやアプリケーションを作っていたりします。例えば Shockwave Player は Linux 用がないんですよねぇ。まあ、 ubuntu などの簡単な Linux ディストリビューションがもう少し普及すれば考えてくれるかもしれませんね。
あと ubuntu に限らず Linux 系の各種ディストリビューションは軽くしようと思えば軽くできるし、いろいろ詰め込めばやっぱり重くなります。ちなみにうちのパソコンでは VMware Server を入れると重くてだるくて使い物になりませんでした。まあ、そもそもシステム要件対象外なんですけどね。ははは。デスクトップにしても、やはりグラフィカルなインターフェースを使うと、カーネルがどうたらに始まって、X (X Window System) がどうたらでウインドウマネージャがどうのかだとか、整然とはしているものの、各機能単位で細かく階層化がされていて複雑でかなりメモリや CPU パワーを必要としてしまいます。まあ、 ubuntu はとうぶん先までサポートが続きますし、ポンコツパソコンに余生を過ごさせるには最適ではないかと思いますから、まずはあまり無理をさせないようにしつつ、ここから Linux に少しずつ慣れて、コンソールがバリバリ使えるようになったら最小構成でサーバーとして過ごさせるなどいろいろ道も開けてくることでしょう。てなわけで、今回はこのあたりでおしまいにさせていただきます。長文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。