ちょっとだけ用語集
今回は、にわかシステム管理者としてシステム構築をするにあたり、必要な用語の解説をしてみよっかなって思っています。あまりたくさんは揃えていませんが、このサイトを参考にシステム構築するときにちょっとは役に立つような用語を解説してみようと思います。まあ、この位を知っておけば、どこへ行っても話しに詰まることはないと思いますので、ざぁ〜っと流して読んでみてください。
ご注意 | Netscape Navigatorでごらんいただいている方にはまことに申し訳ありませんが、スタイルシートをオフにしてご覧いただけるとうれしいんですけど・・・。 #だってだってだって、スタイルシートを入れただけで DL エレメントがちゃんとが使えなくなっちゃった(字下げするとか、定義する要素と説明が書式的に分かれるとか)んだもん。(T-T) |
- ISO:あいえすおー、いそ(って呼ぶ人もいる。ごく少数) 【目次】【先頭】
- 正式名称 International Organization for Standardization
の略で、:国際標準化機構の略称です。略称ではなぜかIOSではなくISOとなっていますが、ほんとのところ、なぜこうなっているのかはわかりません。(^^;
ま、とにかく参加国も120カ国と大変多く、「物質及びサービスの国際交換の容易化、知的、科学的、技術的及び経済的活動分野の国際間協力の助長」を目的に世界規模でいろんなことの標準化を進めている団体です。
2001.03.09追記:どうやらISOの語源は、ギリシャ語のisos(相等しい)から来ているようです。詳しくは原文を読んでみてください。-> Introduction to ISO
- RFC:あーるえふしー 【目次】【先頭】
- Request For Commentsの略で、インターネットで使われる各プロトコルの仕様を発行しているIETF(Internet Engineering Task Force)が発行する正式文書。TCP/IPに関するHTTPやPOP3、SMTPなどすでにおなじみのプロトコル仕様もRFC番号がつけられ、ここからその仕様が発行されています。
- URL:ゆーあーるえる 【目次】【先頭】
- Uniform Resource Locatersの略で、ネットワーク上の情報の場所を示す統一的な表現方法です。たとえば、このページのURLは、ブラウザのアドレス部分などに表示されていると思いますが、プロトコル名とフルドメイン表記となっています。ほかにもポート番号なども含めることができます。ま、ネットワーク上の特定の場所を示す住所といったところでしょうか。
- URIs:ゆーあーるあいえす 【目次】【先頭】
- Uniform Resource Identifiersの略で、URLを含む表記の一般名です。
- LAN:らん 【目次】【先頭】
- Local Area Networkの略です。ここを見にきている方はおおむね把握されていると思いますが、ま、ローカルなネットワークのことです。
参考:ネットワークってなんだぁ?
- Server:さーばー、さーば 【目次】【先頭】
- ネットワーク内でサービスを提供するコンピュータのことを指します。インターネットを含むTCP/IPネットワークでは、DNSサーバー、DHCPサーバー、POP3サーバー、SMTPサーバーなど複数のサービスを提供するサーバーが稼動しています。たとえば、このサイトの情報はKisnetのWWWサーバーから提供されています。
- Client:くらいあんと 【目次】【先頭】
- ネットワーク内で、サーバーの提供するサービスを利用するコンピュータのことを指します。たとえば、このサイトの情報は、あなたのコンピュータがKisnetのWWWサーバーへ接続して表示されていますので、あなたの端末がクライアントということになります。
- Protocol:ぷろとこる 【目次】【先頭】
- プロトコルとは、ネットワークを通して各ネットワーク機器が通信をするための仕様のことです。
ネットワーク上の通信とは、基本的にネットワーク機器同士の会話と同じです。例えば、2台のパソコンに装着されているLANアダプタ同士が通信、つまり会話をした場合、それぞれが異なる言葉を話しているとコミュニケーションができませんね。そこで、各ネットワーク機器同士で同じ言語で会話できるように作られたものがプロトコルと呼ばれるものです。インターネットでは、その生い立ちからTCP/IPプロトコルが用いられており、そのインターネットとの接続性を考慮して、イントラネット内でもTCP/IPが多く用いられるようになっています。
- OSI基本参照モデル:おーえすあい 【目次】【先頭】
- Open Systems Interconnectionの略で、ISOによって決められた通信仕様の標準的な階層構造。第1層から第7層までが決められており、第1層は物理層で、コネクタの仕様など物理的な仕様が決められています。第2層がデータリンク層、第3層はネットワーク層、第4層はトランスポート層、第5層はセッション層、第6層はプレゼンテーション層、第7層はアプリケーション層となっています。それぞれの仕様は・・・ちょっと長くなりそうなのでやめときますね。でも、この辺のことは知らなくってもネットワークをつなげるくらいはできますので、興味のある方は専門書でも見てくださいね。
- TCP/IP:てぃーしーぴーあいぴー 【目次】【先頭】
- Transmission Control Protocol/Internet Protocol。プロトコルの一種。トランスポート層のTCPとネットワーク層のIPにわかれる。現在世界で最も普及しているプロトコルで、インターネットもTCP/IPプロトコルで接続されています。
- UDP:ゆーでぃーぴー 【目次】【先頭】
- User Datagram Protocolの略で、TCPと同じようにトランスポート層のIPとセッション層以上の橋渡しをします。TCPでは、その管理制御機能が含まれたプロトコル仕様となっていますが、UDPはその名が示す通り、ユーザー、つまりプログラマが制御機能を作成します。
- NetBEUI:ねっとびゅーい(と読むらしい) 【目次】【先頭】
- NetBIOS Extended User Interfaceの略で、プロトコルの一種。IBMが開発した小規模ネットワーク向けのプロトコルです。これもネットワーク層のプロトコルです。当然TCP/IPとは無関係で、IPアドレスは不要です。また、コンピュータ同士はコンピュータ名(NetBIOS名)で識別しています。
- NetBIOS:ねっとばいおす 【目次】【先頭】
- WindowsNT Workstation 4.0付属のヘルプで見ると、ローカルエリアネットワークでアプリケーションプログラムが使用できるAPI。と書かれています。DOS時代のネットワーク用のプロトコル(?)みたいですが、たしかメモリの制約で普通にはTCP/IPが使えなかった当時のLan Managerで使われていたと思います。
- NetBT:ねっとびーてぃー 【目次】【先頭】
- NetBIOS over TCP/IPの略で、ルーター越えのできないNetBIOSにルータ越えの機能を付加したプロトコル仕様。
- DNS:でぃーえぬえす 【目次】【先頭】
- Domain Name System(ドメインネームシステム)の略で、インターネット上のホスト名とIPアドレスを関連付けるシステム。ローカルで小規模なWindowsネットワークではhostsファイルで代用できますが、どこにどんなホストが立ち上がっているかわからないインターネットなどの大規模なネットワークでは必須の機能です。これにより、URLなどにホスト名を指定することができます。各DNSサーバーは、自局で管理するIPアドレスを管理しており、自局内に見つからない場合は上位のDNSへ問い合わせることにより世界中のドメインを検索できるようになっています。
- DHCP:でぃーえっちしーぴー 【目次】【先頭】
- Dynamic Host Configuration Protocolの略で、ネットワークへ接続しようとする端末に対して自動的にIPアドレスなどを割り当てる機能です。
- IP Address:あいぴーあどれす 【目次】【先頭】
- IPネットワークで各ホストを識別するための番号。現在広く使われているIPv4では、8ビット(=1バイト)ずつ4つに区切られた32ビット(=4バイト)の数値が使われています。8ビットとは、2^8で、0〜255までの数値を表すことができ4つの区切りで合計約42億台のホストを識別できますが、諸処の事情によりIPアドレスの枯渇問題が指摘され、現在128ビットのIPv6の仕様が開発され、既にアドレスの割り当ても始まり、実用段階まできています。
- Private IP Address:ぷらいべーとあいぴーあどれす 【目次】【先頭】
- ローカルエリアネットワーク内で使用できるIPアドレスです。ClassAで10.0.0.0 〜 10.255.255.255、ClassBでは172.16.0.0 〜 172.31.255.255、ClassCで192.168.0.0 〜 192.168.255.255を利用できます。また、ループバックを示すアドレスとして127.0.0.1が予約されています。これらのIPアドレスを使ってインターネットへ接続してはいけません。
- Global IP Address:ぐろーばるあいぴーあどれす 【目次】【先頭】
- IANA(Internet Assigned Number Authority)によって統括され、各国のNIC(ネットワークインフォメーションセンター)により管理されるIPアドレス。日本ではJPNICによって管理されています。インターネットへ接続するホストには必ずグローバルアドレスが割り当てられている必要があります。インターネットへ接続するには、IPアドレスを独自で取得するほか、プロバイダなどから一時的に割り当ててもらうなどして接続しています。
- SUB NET MASK:さぶねっとますく 【目次】【先頭】
- 各IPアドレスの何バイト目までを同一ネットワークとみなすかを指定するアドレスです。通常ネットワークアドレスの範囲は、IPアドレスの仕様にしたがってA〜Cのクラス分けされていますが、それだけでは無駄が多いため、ホストアドレス部を使って便宜上のネットワークアドレスを設定し、そのネットワークアドレスの範囲を表現するのがサブネットマスクです。
- MAC Address:まっくあどれす 【目次】【先頭】
- Media Access Control addressの略で、各LAN アダプタに固有の番号です。IEEEで管理し、基本的に世界に2つと同じものはなく、各メーカーごとに割り当てられた番号とメーカー内で独自に割り当てる番号により構成されています。まれにMACアドレスを変更できるものや、怪しいメーカーのLANアダプタでは同じMACアドレスがいくつも設定されていたりしますが、それらを使ってインターネットへつなぐことはご法度となっています。
- HTTP:えっちてぃーてぃーぴー 【目次】【先頭】
- HyperText Transfer Protocolの略で、TCP/IPネットワークでHTML文書をはじめ、文書から関連付けられたさまざまなデータや情報などを配信することができます。一般的なポート番号は80番。アプリケーション層のプロトコル。
- FTP:えふてぃーぴー 【目次】【先頭】
- File Transfer Protocolの略で、ファイルを転送するときに用いられるプロトコルです。一般的なポート番号は21番。アプリケーション層のプロトコル。
- POP3:ぽっぷすりー 【目次】【先頭】
- Post Office Protocol version 3の略で、サーバーから電子メールを受信するためのプロトコル仕様。一般的なポート番号は110番。アプリケーション層のプロトコル。
- SMTP:えすえむてぃーぴー 【目次】【先頭】
- Simple Mail Trasfer Protocolの略で、電子メールを送信するためのプロトコル仕様。サーバー同士や、クライアントからサーバーへなどのメール転送をする。一般的なポート番号は25番。アプリケーション層のプロトコル。
- APOP:えーぽっぷ 【目次】【先頭】
- Authenticated Post Office Protocolの略で、POPアカウントへの認証の際、パスワードなどを暗号化して接続する仕様。APOPでメールを受信するには、対応したサーバーと、メールクライアントが必要。
- NNTP:えぬえぬてぃーぴー 【目次】【先頭】
- NetNews Trasfer Protocolの略で、TCP/IPネットワーク上で展開されているネットニュースのメッセージを配信するプロトコル仕様。一般的なポート番号は119番。アプリケーション層のプロトコル。
- Telnet:てるねっと 【目次】【先頭】
- ネットワークに接続された端末を遠隔操作するためのプロトコル仕様。一般的なポート番号は23番。アプリケーション層のプロトコル。
- Port:ぽーと 【目次】【先頭】
- TCP/IPネットワークのアプリケーション層の各プロトコルには、それぞれ個別に決められたポート番号が設定されています。それぞれのポート番号については、Windowsの場合、Windowsフォルダ内の Services ファイルを参照してください。
- NIC:にっく(その一:団体名) 【目次】【先頭】
- Network Information Centerの略で、ドメイン名やIPアドレスの管理などを行う団体です。
- NIC:にっく(その二:ハードウエア) 【目次】【先頭】
- Network Interface Cardの略で、いわゆるLAN アダプタのことであるが、ネットワークインフォメーションセンターとの混同を避けるためあまり用いらないようになった。
- LAN アダプタ 【目次】【先頭】
- ネットワークを接続する際に用いられるネットワーク用のアダプタ。LANボード、NICボード、ネットワークアダプタなどとも呼ばれる。
- ROUTER:るーたー、るーた 【目次】【先頭】
- 異なるネットワークアドレスで構築されたネットワーク間をつなぐ装置。
- HUB:はぶ 【目次】【先頭】
- 10BASE-Tや、100BASE-TのLANアダプタの集線装置。HUBを中心としたネットワークをスター型配線のネットワークと呼びます。大きく分けてリピータハブとスイッチングハブに分かれます。リピータハブは、各ポートから受け取った通信を全てのポートに流しますが、スイッチングハブではそれぞれのポートにつながっているネットワーク機器のMACアドレスを記憶し、それぞれ必要なポート間で通信を行います。
- PROXY:ぷろきしー、ぷろきし、ぷろくし、ぷろくしー 【目次】【先頭】
- 異なるネットワーク間をアプリケーション層レベルで中継する機能。
参考:ネットワーク使い倒し方法紹介
- ブラウザ/UserAgent:ぶらうざ、ゆーざーえーじぇんと 【目次】【先頭】
- RFCによると、HTMLなどを解釈して表示するソフトウエアをUser Agentと呼びますが、一般的にな通り名ではブラウザってことになっていますね。基本的にブラウザとは何がしかのデータを閲覧するためのソフトウエアの総称のようですので、SGMLやHTMLを解釈して閲覧するソフトの場合はUser Agentとしたほうがよろしいかと思います。ブラウザは、またの名をHTMLブラウザ、WWWブラウザなどとも呼び、このレベルのことをUser Agentと解釈してもいいかもしれません。
Last Update: 2001.03.09: ISO略語に関する訂正。
とりあえず、こんなとこかなぁ〜と思います。また、気が向いたら増やしたり訂正したりしますので、ご意見、ご要望などございましたら、SEAWorksまでいつでもお気軽にメールください。