Windows95/98でもっとも安価に接続できるネットワークです。クロスケーブルを使って2台のパソコンを接続することが出来ます。また、ホストがLANへ接続されていれば、LAN内の資源を活用することも可能です。ただし、逆にLANからケーブル接続のゲスト端末を使うことは出来ません。
コントロールパネルの[アプリケーションの追加と削除」を開いて、[Windowsのファイル]タブをクリックして、[ファイルの種類]の通信の項目を開き、[ケーブル接続]のチェックがONになっているか(つまりインストール済みか)を確認して下さい。もし、インストールしていなければその場でインストールしてしまいましょう。また、このケーブル接続のソフトウエアは、ホスト、ゲスト共に必要です。双方にインストールしましょう。
コントロールパネルの[ネットワーク]を開いて、現在のネットワークコンポーネントの項目に[MicrosoftNetwork] [NetBEUI] [マイクロソフトネットワーク共有サービス]が入っているか確認してください。無ければその場で【追加】ボタンを押し、それぞれ必要なコンポーネントをインストールしてしまいましょう。
コントロールパネルの[ネットワーク]を開いて、[識別情報]タブをクリックし、コンピュータ名とワークグループを確認してください。コンピュータ名は、LAN内でそのコンピュータを識別する大事な名前なので、他のコンピュータと重複しないように注意してください。ワークグループは、接続するコンピュータ間のグループなので、接続するコンピュータ同士で同じグループを指定してください。コンピュータの説明は任意に設定してください。
ケーブル接続に先立って、共有する資源をひとつ以上用意しましょう。マイクロソフトネットワーク共有サービスが入っている場合は、フォルダとプリンタの共有が出来ます。共有したい資源のアイコンを右クリックすると、メニューに[共有]と表示されていると思います。
●過度の期待は禁物
所詮簡易ネットワークです。通信速度はシリアルポートでで115.2KBPSとか230.4KBPS程度で実質その半分程度までしか出ないようです。また、転送速度の速いプリンタポートを使用した場合は、プリンタポートがふさがってしまうためプリンタが使えません。
●2台しかつなげない
一般に2台しか接続できないのでLANと呼べる状態にはなりません。ホストとなるパソコンをLANへ接続すれば、ゲスト端末からLANの資源を使うことは出来ますが、やはり速度の壁がネックとなり、カラープリンタの印刷などをすると大騒ぎです。一般的には新しくパソコンを買ったので自分のデータを別のパソコンにコピーするとか、CD-ROMの無いパソコンでインストールするときにちょっとデスクトップのCD-ROMドライブを借りると言った一時的な使用に限定して使用するのが基本のようです。
●ホストはちょっとかわいそう
ホストパソコンは、ゲストパソコンに一方的に使われることになります。ホストパソコンではネットワークの恩恵を受けるどころかゲストによる負荷だけが増大します。
●TCP/IPルーティングが出来ません
LANの上位に位置するインターネットで使われているTCP/IPがルーティングできません。従って、ホストにTCP/IP系のサーバー(PROXYやWebサーバー、メールサーバーなど)を準備してもその機能を使うことが出来ません。
●記憶がぁ・・・
この文書は、私のWindows95発売当時のとてもあいまいな記憶を元に書かれています。うそが含まれている可能性が多分にありますのでご注意願います。また、お気づきの点は御指摘下さると幸いです。